刺青 決別 (55)
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決別 (55)

 朱里には退職願いを出したとだけ伝えた。引継ぎで遅くなると言ってユミに頼んだことは伏せた、いらぬ心配はかけたくない。仕方なく一人でホテルの見える居酒屋で時間を潰す。ジョージから7時に念のため隣の部屋から遠隔操作をすると連絡が入った。待つのは長い。9時にユミと支店長がホテルから出てくる。支店長にかなり飲ませたのか足がふらついている。タクシーを止めて押し込んでいる。
「前の居酒屋にいる」
 タクシーが動きだしたと同時に携帯を入れる。ユミも近くにいるとは予想していたようだ。
「あんまりしつこいのでビールに薬を入れた」
「悪いな嫌な役で」
「私もけじめ付けないとね」
「でも銀行の制服じゃ不味いだろ?」
「ジョージがこの方が盗撮にはいいって言うの。支店長を黙らすのでしょう?」
 ユミにビールを注いでいるとジョージが鞄を抱えて入ってきた。
「これ最高だよ」
と言ってビデオの画面を見せる。支店長がまさに強姦魔のようにユミを裸にして裂け目やアナルを舐めまわしている。ユミはわざと悲鳴を上げて足をバタバタしている。
「これは売れるさ」
「買い上げて貰おうかな。冗談よ。でも演技しているうちに気が入った」
「朱里には内緒だよ」
「妬けるね!」



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テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

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夢人です。『ぽろんの女』の短編を書き下ろしてふと震災後にその街を訪ねました。それであの頃の日記を開いてみました。この街で刺青の仁王と暮らしたことが。

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